子どもが生まれたら学資保険❓
最近、子育て世代のママたちから「教育資金の備えは学資保険がいいの?他にオススメな方法はないの?」という不安や悩みを聞く機会が多くなっています。
「子供が生まれたら学資保険」は教育資金を準備する方法として今でも有効なのでしょうか?
学資保険の加入率はどのくらい?
周りの人たちは学資保険に加入しているのかと気になる人も多いと思います。一般社団法人中央調査社によると、子ども保険(学資保険)の加入率は57.9%。子どものいる約6割の家庭が加入していることがわかります。
これには、現在の子育て世代の親世代が保険を勧める影響が大きいのかもしれません。
今回は改めて、教育費の備えとして学資保険は今でも有効な方法なのか?メリットとデメリットを含めて考えてみたいと思います。
学資保険のメリット
●親が万が一の場合の教育費になる
●返戻率(受取率)が100%を上回る
●強制的に貯められる
●税金の控除がある
学資保険のデメリット
●途中で解約すると元本割れする
●インフレに弱い
●保険会社倒産のリスクがある
返戻率”は運用利回りとは違うの?
返戻率とは“払った保険料に対してどれだけのお金が戻ってくるか”です。
返戻率=受取学資金総額÷払込保険料総額
×100
返戻率を見ても運用の利回りがどのくらいなのかを知ることはできません。なぜなら返戻率には時間が考慮されていません。
たとえば、100万円を払い込んで110万円を受け取るまでの時間が1年
あるいは20年でも返戻率は同じ110%です。
であれば1年で受け取る方がお得ですよね。
以下は契約者が男性30歳、
子ども0歳の学資保険の契約例です。
学資保険 | 学資保険A | 学資保険B |
---|---|---|
月額保険料 | 13,620円
(払込期間18年) |
(一括払い) |
払込保険料総額 | 2,941,920円 | 2,751,781円 |
受取学資金総額 | 3,000,000円(18歳満期) | 3,000,000円(21歳満期) |
返戻率 | 101.9% | 109.0% |
利回り | 約0.28% | 約0.41% |
上表の各学資保険の利回りを計算してみると、
学資保険Aは約0.28%、
学資保険Bは約0.41%です。
現在、定期預金の金利は0.01%前後と非常に低いことから定期預金より利回りが高いことがわかります。
結局のところ学資保険はオススメなの?
現在の超低金利の時代、貯蓄をするのに保険を利用するのは有効ではないと考えます。
そもそも保険料の全てが運用に回されるわけではありません。保険料には保険の維持経費に使われる部分があるからです。
15年や20年など長期間運用できるのであれば一部をつみたてNISAといった投資信託の積立にすることも考えたいところです。
教育費が必要となるのが60歳以降の人はiDeCoを利用するのもありです。iDeCoは老後の私的年金制度で60歳まで引き出すことができませんが、教育費に使ってはいけないというルールはありません。
学資保険以上のお得な税制メリットがあるので使える人は利用したい運用方法です。
学資保険に不安を覚える方に保障を備えながら貯蓄をする方法について選択肢があることをお伝えさせていただきました。我が家のベストプランについては、夫婦でよく話し合われるのがよいでしょう。
今までの常識はこれかの非常識になる!?
教育資金準備=学資保険?
直近の低金利時代に住宅ローンを組んだ方も、余れば繰り上げ返済?
昭和のスタイルは未だに王道的な手法ではないと思います。
昭和も終わり、来年には平成も終わります。今までの常識や食わず嫌いをやめて新しい知識を身につけていきましょう。
すべての人にお金の教養を!
ファイナンシャルプランナー ロペオ
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