ここが変だよ日本の株式市場
「日本のETF(上場投資信託)の使われ方はかなり独特です。」
ETF大手ウィズダムツリーのヨーロッパヘッドを務めるデビッド・J・アブナー氏は指摘する。
欧米では主要株式指数に連動するETFは、長期での値上がり期待を目的に保有するのが普通の使われ方だ。
だが、日本では違う。
個人投資家が相場の「短期的な上げ下げ」を利用して、儲けるための手段となっている。
「そろそろ日本株は天井かも」
愛知県に住む個人投資家が手がけるのは
「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投資信託」とういETFだ。
インバースとういう名の通り、日経平均の逆方向に2倍の値動きをするように運用させる商品で「逆張りETF」とも呼ばれる。14年の上場以来、短期志向の個人に重宝されている。特に買われるのは上昇局面だ。人気は発行済み口数でわかるが、17年秋や18年1月、高値を付ける局面で1億口を超える大人気商品となった。
口数は日経平均の上げ下げとほぼ連動し、株価が少し上がると、すかさず値下がりを期待した人が買いに入る。
日本の個人の「短期・逆張り」を象徴している。
ETFだけではない。
日本の投資信託保有期間が2.5年と米国の5年弱を
下回るのは根強い個人の短期志向が影響している。
背景には長期に及ぶ日本株の停滞がある。
レンジ相場ならば買って少し上がったらすぐに売る、を繰り返せば稼ぎやすいからだ。
「日本株ば持続的に上がりにくい、との意識が投資家に染みついている」
すべての人にお金の教養を!
ファイナンシャルプランナー ロペオ
Leave a Reply