住宅ローンを借りる際に、陥りがちな4つの落とし穴2

落とし穴2:節約家が陥りがちな「頭金入れすぎで予備費不足」

続いては、節約意識が高い人ほど陥りがちな落とし穴かもしれません。
できるだけ住宅ローンを小さく組もうと考え、
手元資金をあまり残さずに少しでも多く頭金に入れてしまう方がいます。
事務手数料が借入額に対して一定割合でかかる住宅ローンなどでは
少しでも借入額を小さくしようという意識が働くようです。
借入額に対して、一定割合かかる「事務手数料」の節約にはなるけれど……
たとえば、事務手数料が借入額に対して2.16%かかる場合、
100万円小さく住宅ローンを組めば21,600円の節約になります
(住宅ローン控除もあるので、実際にはもっと少額になります)。
住宅ローンを小さく組むことは節約にもつながり悪いことではありません。
問題は手元資金が少なくなりすぎてしまうことです。
家計におけるリスクマネジメントの基本として、
生活予備費は必ず一定額を残しておく必要があります。
会社員は3~6か月分、自営業なら6か月~1年分程度の生活予備費を残そう
目安としては、会社員で生活費3~6か月分、自営業で6か月~1年分程度です。
家族が病気・ケガをした、親が倒れた、リストラや会社の倒産、自然災害など、
人生にはいつ何があるかわかりません。住宅購入の際に予備資金を十分に残さずに、
ほぼ頭金に入れてしまった相談者がいました。
そして運悪く、家族が病気にかかってしまったために、
住宅ローンよりもはるかに金利が高いフリーローンを利用せざるを得なかった、
というケースも拝見しました。
住宅ローンをできるだけ小さく組みたい、
という気持ちは理解できますが、
予備費とのバランスを考えることが大事になってきます。
続く・・・
すべての人にお金の教養を!
ファイナンシャルプランナー ロペオ

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