お客さまの求めるものは商品ではない!
ベネフィットとは一体なんでしょう?
以下をどうぞ。
お客さんが商品やサービスを買うのは、その「モノ」自体ではなく、商品やサービスを通じて得られる
「ベネフィット」であることがほとんどです。
マーケティング界で著名なセオドア・レビット博士は、その著書『マーケティング発想法』(ダイヤモンド社)で以下のように述べています。
なぜ人は製品を購入するのか。
レオ・マックギブナは、かつてこう言った。
「昨年度、四分の一インチ・ドリルが100万個売れた。
これは人が四分の一インチ・ドリルを欲しかったからではなくて、四分の一インチの穴を欲したからである」
人は製品を買うのではない。
製品のもたらす恩恵(ベネフィット)の期待を買うのである。
人は製品やサービスのためにカネを払うのではなくて、買おうとしているものが
自分にもたらすと信じる価値の期待値にカネを払うのである。
四分の一インチの穴を買うのであって、四分の一インチ・ドリルを買うのではない。
要は「ドリルを買おうとする人は、ドリルそのものではなく穴を求めている」ということで、
この「ドリル穴」こそがベネフィットだというのです。
ベネフィットとは、その商品を通じて得られる価値。
アップルの故スティーブ・ジョブズは、iPodを売るときに「ポケットに1000曲を」と言った。
家電メーカーのダイソンは、「ダイソン。吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機」とうたった。
1999年、日産のミニバン“セレナ”は「モノより思い出」というキャッチコピーで大ヒットした。
iPodがもし、音楽を聴く機械として売られてたら、大ヒットしたでしょうか?
おそらく、「ポケットに1000曲を」というキャッチコピーがあって、その胸ポケットやズボンのポケットに「スッ」と入れて自分が聴いているイメージが伝わってきたんだと思います。
「モノより思い出」も、家族で旅行するイメージが湧いてきたのです。
ただ単に車が欲しいのではなく、家族で旅行する車が欲しくなったんです。
つまり、その商品を購入することで得られる価値を感じた結果、購入に至ったんですね。
売り手目線でいると、どうしても商品の説明を一生懸命伝えようとしてしまいます。
でも、お客さん目線でいるときは、(で、この商品を買うと、どんなイイことがあるの?)となります。
パソコンのスペックをCPUがどうで、メモリがこうで、ハードディスクの容量がこうで、
ビデオカードがこれで、OSはこれが入って・・・・
それも大事ですが、ひと言「できる人はみんなコレ使ってるよ」とか、
「子どもとの思い出を全部保存できますよ」の方がピンときますね♪
意外と売っている側は気付きにくいんですが、「ベネフィット」大事ですね
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