定年までに3000万円貯りますか?1
お金のプロに聞いてみました!どうしたら定年、までに3000万円たまりますか?を読んでみて、ざっくり、まとめて見ました。
色々、金融商品の裏事情とか日本におけるお金事情が良くわかる本だと思います。また、本書を読んでみて下さい。
あなたのお金を守って増やしてくれる「お金の定理」
お金の定理
その1
正しく分散するとお金は安全に増える
その2
手数料と税金は少ないほどお金が減りにくい
その3
複利で運用するとお金の増え方が加速する
その1の「正しく分散するとお金は安全に増える」ことを、専門用語で 分散投資とかポートフォリオ理論と呼びます。1981年から2013年にノーベル経済学賞を受賞しています。 日本以外の先進国では常識ですが、日本の銀行と証券会社はこれを「偽物」にすり替えました。
その2の「手数料と税金は少ないほどお金が減りにくい」は、引き算ですから証明するまでもありません。
その3の「複利で運用するとお金の増え方が加速する」は、天才物理学者アインシュタインに「複利は人類史上最大の発見」と言わしめたことでも有名な真理です。
このように、お金の定理は否定しようがありませんし、これらを無視して裕福になることは不可能です。
だからお金持ちはこの定理に忠実でした。
この3つを無視してお金持ちになれるのは、商才ある起業家か天才だけ。それくらい当たり前です。
【裏を返すと、この3つの逆を行うとお金がみるみる減るということ】
しかし、日本の銀行や証券会社、生命保険会社は過去20年もずっと逆をやってきた。
その結果、アメリカ人やイギリス人が20年間で金融資産を3倍に増やしたのに対し、日本人は彼らの半分しかお金を増やせなかったのです
お金を増やせない4つの崖
「手数料の崖」
「金利の崖」
「情報の崖」
「年金の崖」
世界の常識からは「ありえない」ほどズレた大ボケな顔も3つ持っている。これも事実です。
お金を増やせない3つの顔をもった日本人
1つめは、防衛力がなくても国民を守れると信じて疑わない「平和ボケ」の顔。
2つめは、情報にお金を払う価値を感じない「情報ボケ」の顔。
3つめは、お金の正しい貯め方や増やし方を知らない「お金ボケ」の顔です。
1つめの、過激派のテロや中国の海洋進出を目の当たりにして、いかに自分たちが平和ボケしているかを自覚する人が増えました。
2つめの、個人情報の流出やサイバー攻撃のニュースを見て、情報の価値をしみじみと感じるようになりました。
ところが、3つめの「お金ボケ」だけは、いまだに治りません。
国や会社任せにしてきた私たちにも責任はありますが、そんな風潮を作り上げてきた国にも問題があります。
たとえば預貯金については、長らく異常な低金利が続いたせいか、利息が付かないことが当たり前だと思うようになってしまいました。
しかし、日本にもかつて預貯金の金利が12%の時代がありました。
若い方には信じられないかもしれませんが1975年と1980年の郵便貯金は12%だったのです。
金利が1%を切るようになったのは、1995年以降の現象です。
それだけではありません。
家計を守る主婦がFXにハマる国は、日本以外にはどこにもありません。
なぜなら、アメリカ人やヨーロッパ人にとって「FXとはギャンブル」だからです。
お金については唯一日本だけが「倒錯した世界」にハマっていたのです。
結果として、世界有数の経済大国なのに、日本人が世界で一番お金に不安を感じています。
日本人は資産運用、イギリス人は資産保全。
突然ですが、お金を確実に増やすために「資産〇〇」が大切だと言う場合、〇〇にはどんな言葉が入ると思いますか?
「資産運用」
だと思った方は、典型的な日本人です。
これに対して、お金の教育を受けた西ヨーロッパの皆さんは「資産保全」を大切にします。
ではなぜ、私たちは「資産〇〇」という4文字熟語を見て「資産運用」だと思うのでしょうか?
何か思い当たるふしはありませんか?
たとえばあなたは学校で「資産運用」について何か習いましたか?
あるいはご家庭で、ご両親から「資産運用」について教わりましたか?
たぶん、99%の人が答えはNOのはずです。
「資産運用」などという言葉は、学校でも家庭でも習わないのです。
それなのになぜ、「資産運用」という言葉を知っているかというと、 銀行や証券会社、保険会社や不動産会社などから教わってきたからです。
新聞広告やテレビCM、チラシや窓口で、金融機関が「資産運用」「資産運用」と声高に叫び続けてきた結果、いつの間にか「資産運用が大切だ」と信じるようになった。だから、「金利が低いので投資信託を買って 『資産運用』して増やしましょう!」と言われても、違和感を感じません。
資産運用というかけ声のもとで、
「攻める!」ことばかり考えて
「守る!」ことがおろそかになる。
その結果、
ギャンブルのような危険な商品を買って、大切なお金を減らす。
お金儲けに目がくらみ、手数料の高い投資信託を平気で買うようになりました。
守りが弱ければ野球もサッカーも勝てませんが、お金も同じです。
つづく・・・
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