定年までに3000万円貯りますか?2


金融先進国イギリスでは、「資産とは保全するもの」です。資産を保全するために大切なことは、自分の資産の管理は自分が責任を持って行うこと。

金融商品選びも、運用を任せるプロ選びも自己責任です。

特に素人はプロには勝てないので、「お金を増やす本物のプロ」を探して彼らに運用を任せます。「お金を増やす本物のプロ」は資産保全のプロですから、正しく分散して資産を保全しながら増やします。
複利で増やしつつ税金や手数料で目減りしないように細心の注意を払います。まさに「お金の定理」通りです


意外と知られていないのですが・・・

世の中にはお金のプロが2種類います。

「お金を増やすプロ」「お金を吸い取るプロ」です。

アメリカやヨーロッパには「お金を増やすプロ」が大勢いますので、お金の教育を受けて情報収集すれば

「お金を増やすプロ」を簡単に見つけられます。

これとは反対に、日本は「お金を吸い取るプロが圧倒的に多い国」です。

本物のプロに任せる欧米人、自分でやろうとする日本人、欧米では、資産保全を「本物のプロ」に任せます。
「本物のプロ」ですから、「お金の定理」の定石通りに正しく分散して複利で増やしつつ、税金や手数料で目減りしないように細心の注意を払います。

しかし、日本では状況が一変します。
銀行や証券会社のお勧め商品は、手数料が高い割には成績がいまひとつです。

たとえば135兆円の年金資産を運用していたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)運用額では 世界一ですから、運用ノウハウも世界一かと思いきや、2015年は135兆円の運用額のうち4%近い5兆円を失いました。GPIFだけではありません。


日本の銀行や証券会社は、

お金のことならプロである私たちにお任せください」と言います。が、彼らは「お金を運用するプロ」ではありません。

 

 

 

私たちから「お金を吸い取るプロ」です。

 

 

 

日本の金融機関には優な金融商品を作る能力もノウハウも人材もないので、仕方なく海外から輸入します。

だから、日本の投資信託や保険商品の多くが、欧米のファンド(投資信託のもとになるもの)を輸入してきたものです。

 

 

日本の投資信託は世界でもっとも手数料が高いので、日本は世界でもっとも投資信託が普及しない国になりました異常なまでに手数料が高い日本特有のギャップを、手数料の崖と呼ぶことにしました。


しかし一方で、定期預金や国債の金利も低いので、減りこそしないものの思うようには増えません。金利の崖も健在です。


多くの日本人がFXという言葉を知っています。 FXは損をする確率が高いギャンブルですが、日本では投資の一種だと思われています。
「ギャンブルなのに投資というレッテルを貼られた商品」の情報が氾濫している。そんな情報の崖のせいで、一部の人しか正しい投資を理解していません。


「お金を増やせない4つの崖」に囲まれた日本人

日本人は、「お金を増やせない4つの崖」に囲まれています。
先ほどお話しした「金利の崖」「手数料の崖」「情報の崖」に「年金の崖」を加えた4つを「お金を増やせない4つの崖」と呼びます。その崖を乗り越えられないので、賢い人ほど投資に対しても慎重にならざるをえません。4つの崖が行く手を阻み、正しい資産分散ができないのです。


一番切実なのは、もらえる年金額が確実に減る「年金の崖です。
もし、年金だけで普通に暮らしていけるのなら、老後の不安はさして大きくはありません。

そこで、年金に頼らなくても良いように準備したいのですが、真っ先に、低金利でお金が増えない「金利の崖」に阻まれます。金利が低すぎて増やせないのなら、イギリス人やドイツ人のように投資信託で増やそう!と思うのですが、手数料が高すぎてお金が逆に減る「手数料の崖」が立ちはだかります。

その一方で、正しい金融情報が私たちの耳に入らない「情報の崖があるせいで、ギャンブルを投資と勘違いしてお金をスッてしまいます。

海外には優良な金融商品が存在するという事実さえ「情報の崖」にさえぎられて見えません。

この大きな「お金を増やせない4つの崖」があるかぎり、将来のことが不安で仕方なく、お金を安心して使うことができないのです。

つづく・・・

       

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