日本人は無類の預金好き・・・
豊かな老後にしていくにはキーワードは!
「長期・積立・国際分散」
2018年1月、ついに「つみたてNISA」がスタートしました。
つみたてNISAは「専用の口座で、積み立てで投資信託を買うと、それによって得られた利益には20年間、税金がかからない」とういう制度です。この話は何度もさせて頂いたと思います。
1年間に利用できる上限額は40万円ですが、上限枠いっぱいまで20年間積み立てていくと、最終的には800万円分の投資信託を買うことができます。
私は、投資に失敗しないためには、次の3原則が必要だと思います。
- 長期(時間をかけて資産をつくる)
- 積立(まとまった資金がなくても始められ、投資のタイミングを分散できる)
- 国際分散(世界中の企業に投資することで、リスクを分散できる)
つみたてNISAは、まさに、3原則を踏まえてつくられていると思います。
さらに、つみたてNISAの特徴は、
投資対象を「金融庁が認めた投資信託のみ」
投資方法を「積み立てによる購入のみ」としている点にあります。
ここで質問です、今までに投資をしたことがありますか?
「手元に少しでも現金がある方が安心できる」
「投資に対して、なんとなく恐怖心がある」
「投資方法や金融商品が多すぎて、何に投資したらいいかわからない」
といった理由から・・・
「興味はあり情報を集めたものの、さんざん迷ったり、悩んだ挙句に結局、銀行にお金を預けっぱなし」
そんな経験をお持ちの方も、少なくないのではないでしょうか!?
実際、日本人の「預金好き」は、先進国の中では群を抜いています。
日本銀行調査統計局が2017年8月に発表した
「資金循環の日米欧比較」によると、
家計における金融資産の構成は・・・
(現金・預金)
日本・・約52%、米国・・約13%、欧州・・約33%
(投資信託・債券・株式等)
日本・・約17%、米国・・約52%、欧州・・31%
投資に対して恐怖心を抱いている人は、
たいてい「投資」と「投機」を混同しています。
投機とは
「短期的な値動きを利用し、商品を安く買い高く売って利益を得ること」
投資とは
「世の中にお金を投じることで経済や自分を成長させ、その結果、投じたお金が成長して自分に戻ってくること」
正しい投資は、決して怖いものではありません。
しかし投資といのは本来、何十年とういう長いスパンで取り組むべきです。
*つみたてNISAで、どの投資信託をどのように買うか!
ここではまず「投資信託とは何か」について簡単にお話しします。
投資信託は「投資家(お金を出す人)から集めたお金を『ファンドマネージャー』と呼ばれる投資のプロが運用し、その結果生じた収益を投資家(お金を出した割合に応じた)に分配する」というものです。
「投資」というと多くの人は株の(個別銘柄)売買をイメージするかもしれませんが、
日本で株式(個別銘柄)を買うときには、ある程度まとまった資金が必要です。
株式(個別銘柄)の場合は銘柄ごとに最低取引株数
(単元株=100株単位・1000株単位等)が決まっています。
要するに日本の証券市場では1株単位では買えないと言うことです。
例えば1株の価格が1000円としたら
単元株数100株ならは10万円
単元株数が1000株なら100万円用意しなければなりません。
株式(個別銘柄)でリスクを分散するため複数の投資先を分散投資を行おうすると、かなりの資金を準備する必要があります。
分散投資とは
その点、
投資信託は(上記の図のように)もともと分散投資されてます。
「大勢の投資家が少しずつお金を出し合って大きな資金をつくり投資する」
そのため、個人で株式(個別銘柄)に投資する場合に比べ、はるかに少ない資金で背負うリスクを分散できることができるのです。
また、株式(個別銘柄)と違って、積み立てで少しずつ買い増していくことができるものも、投資信託の大きな魅力です。
なりより「毎月、決まった日にあらかじめ決まった金額で買えるだけの商品を買う」ということとで相場の上がり下がりによって動揺することもなく、ゆったりと長期投資を続けることができます。
なぜ、預金だけではなく、長期投資をしないといけないかを次回、話します。
つづく・・・
すべての人にお金の教養
ファイナンシャルプランナー ロペオ
Leave a Reply